吉野家の牛丼

 人生で一度しか食べたことがない僕が宣言してもインパクトはないが、もう二度と吉野家の牛丼を食べることはない。日本人がこの種の人間蔑視に潔癖だったら吉野家は簡単に潰れる。良識が勝つか、大切に大切に温存された貧乏人が動員されて吉野家が勝つか。
 みなさんすでによくご存じの牛丼チェーン「吉野家」の役員が、早稲田大学が主催する社会人向け講座で講師として登壇した際に「生娘をシャブ漬け戦略」などと発言した問題。
 講師は、若い女性をターゲットとしたマーケティング手法を「生娘をシャブ漬け戦略」と表現したほか、「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、絶対に(牛丼を)食べない」といった発言をしたという。
 恐らくどの企業の中でも、同じような言葉は飛び交い、貧乏人から金を搾り取ることに朝から晩まで知恵を絞っているのだろう。この国では人格を磨いたりする機会は今やほとんどないから、多くの人が金を得るためだけに生きている。それ以外の価値観に接する機会がないのだから仕方ないかもしれないが、多くの人間が善良には生きていけない状況の中にある。
 このニュースに接してすぐに頭の中でつながったことがある。まるでプーチンに支配されているロシアの人たちと同じレベルじゃないかということ。飼い犬日本人。戦前の財閥や政治屋の血を引いた人間たちが支配している国で「何とか生かされている人間たち」いざ号令があれば、人の頭を戦車で引いてつぶすことが出来る日本人。自分が殺されないためには何でもする日本人。
 わが娘がシャブ漬けなどと言われても吉野家の牛丼を食べることが出来る卑屈日本人。

 

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