家畜

 中曽根の葬式に1億円税金から出す?葬式の日に弔旗を掲げろ?葬儀の時間に黙とうをしろ?よくもここまで国民はなめられたものだ。江戸時代か戦争中かと言うくらいだ。選挙でニヒルを気取って投票に行かなかった庶民が、奴隷化する時が来た、人間の顔をした家畜。そこまで成り下がる。
 給料も少ないくせに、消費税まで払わされ、外国人労働者最低賃金を競わされ、旅行にも行けず、観劇もできずまるで工場の片隅で動き続ける工作機械のように無機質な精神で人生を全うするのか。数でいうと圧倒的に多いのに、わずか30%くらいの今をうまく生きている集団に逃げ切りを図らせるのか。一生浮かぶ術もない人生に耐えて生きるのか。
 考える時間も、手段も与えられずに、ロボットの再生産。僕には出荷を待つ牛舎につながれ、餌を食べ続けさせられる牛のように人間が見える。モーと啼かないだけの牛だ。鼻輪を付けられロープでくくられ、 屠殺場に向かうトラックに載せられている。今まさにこの国の庶民がその姿に重なる。トラックが動き始める前に飛び降りろ。