悪行

 今一番心がけていることは「とにかく早く寝る」こと。今一番効果的だろう健康法がこれだ。以前はニュースをはしごしていたが、出てくる人間のコメントを聞いていたら余計不愉快になることも手伝って未練はなくなった。
 当然のことながら朝は早く目が覚める。下手をすると夜明けより早く眼が覚めてしまう。根性で明るくなるまで布団から出ないようにするが、その間はほとんど眠れていないと思う。
 今朝何気なくテレビをつけると、何と水戸黄門をやっていた。東野栄次郎の光圀だからかなり古いものだ。僕は学生のころから水戸黄門を欠かさず見ているから、再再再再再再放送くらいは見ていると思うのだが、今日初めてのセリフが耳に残った。と言うのは、ほとんどの場合、人を切ることがない。いわゆる峰打ちだ。ところが今朝の番組では光圀が「許す、切り捨てい!」と言ったのだ。相手は、御法度の裏街道を歩く人間とつるんだ代官だが、さしずめ現代では県知事くらいか。全員を何と助さん、格さん、弥七が切り捨ててしまった。昔は切っていたのかと何十年ぶりの発見だった。
 峰打ち程度かと長年歯がゆさを感じていたが、今朝の水戸黄門はスカッとした。青春時代、世の悪を正す人物が出てこないかなと言う羨望で見ていた番組だが、実際には悪がはびこる時代のままだが、さしずめ現代の悪の張本人は「許す、切って捨てい」の一番手だ。ちなみに黄門様に申し上げます。そいつが行った悪行の数々は以下の通りでございます。
【1】黒川拡務・東京高検検事長(当時)“賭け麻雀”辞職
定年延長が強引に閣議決定された背景には、「官邸の守護神」の異名をとる黒川を特例で定年延長して留任させようとしたもので、森友問題をはじめとする疑惑からわが身を守ってもらおうとする汚倍官邸の深謀遠慮があったといわれる。
【2】河井克行法務相・案里夫妻逮捕
2019年7月の案里氏が出馬した参議院選挙で計約2570万円を後援者らに配布し、買収したとして逮捕された河井夫妻(自民党からは離党)。「汚倍さんから」などと言葉を添えていたことも大きな批判を浴びた。
【3】イージス・アショア配備停止
 もともと、カルタ米大統領から汚倍首相が買い取った「肝いり」のシステムだったため、河野防衛相主導で停止を決定するのはこれまでならまずありえない事案であり、政権の弱体化を示す大きな出来事だといえるだろう。
【4】コロナ給付金と電通中抜き疑惑
コロナで困窮する中小企業や個人事業主を救済するための「持続化給付金事業」において電通が中抜きを行っていたという疑惑が噴出。経産省から事業を769億円で受託した「一般社団法人サービスデザイン推進協議会」が20億円を差し引いた749億円で電通に再委託し、電通はさらにそこから子会社や人材派遣大手・パソナなどに計645億円で外注。