土曜日

 どうも留守番は年寄り?年長者がするのが相場みたいで、今夜も僕ら夫婦がするらしい。仕事が大好きだからそれは一向に構わないが、出し物の中に和太鼓があるとなると心は千々に乱れる。  理由は知らないが、息子の職場で今夕花火大会があり、屋台は勿論、踊りやカラオケ、果ては備前長船太鼓の舞台まであるらしい。何時に和太鼓の舞台があるのかわからないが、仕事が終わってからでは恐らく間に合わないだろう。何処からそんな経費を捻出するのか知らないが、豪勢なものだ。周りが田んぼだから花火を打ち上げることが出来るのかもしれないが、周りの民家から苦情が出ないのが不思議だ。それだけ職場が信頼されているのだろうか。牛窓みたいに海上から打ち上げられる花火をもっぱらとしている「われは海の子」にとってみれば、いささか心配な花火だ。  帰りは酒を飲んで車を運転できないからと、娘夫婦が送って行った。まだ明るいうちから、一人薬剤師はいささか不安だが おかげでその後はほとんど漢方薬お患者さんばかりだった。処方箋調剤はかなりの作業をコンピューターに依存するからほとんどついていけなくなっている。ただ土曜日は多くの病院が休みだから処方箋が回ってくる確率は低い。土曜日大好き。昔は毎日が土曜日だった。