本来なら昨日は倉敷のアイビースクエアで数組の和太鼓の演奏を聴くはずだった。そして今日は姫路のアマチュアのジャズバンドの祭典に行くはずだった。ところが一昨日丸亀から帰った後、かなりの疲労感に襲われた。このまま無理をすると病気になると思うくらいだった。以前の僕ならスケジュールを確実にこなすことを優先しているが、10年以上前にそれで失敗してからは、そんな潔癖さは捨てた。その素質は持って生まれたものだから完全には僕の中から無くなってはいないが、あのことがトラウマになって、それなりのブレーキにはなってくれている。  昨日は、突発性難聴を発症した女性のところに漢方薬を届けた。車で40分くらいかかるところだが、倉敷に行ってなくてよかった。突発性難聴は時間との勝負だから郵送では遅い。今日は過敏性腸症候群(郵送)の漢方薬を5人分作った後、母の施設に行った。五月晴れで気温も上がり、手に届く場所に咲いている花々や、南部にしては珍しいとんがった山々でなる緑の屏風の中で、母に思いっきり美味しい空気を吸わせて上げれた。  連休は音楽三昧と決めていたが、3勝2敗だった。連休をフルに楽しむなんて僕の体力では出来そうにない。外国旅行などもってのほかだと悟った。長期滞在なら可能かもしれないが、休みに入るとすぐ出かけ、仕事再開の直前に帰ってくるなんて不可能だ。皮肉なことだが、過敏性腸症候群漢方薬を朝から連続で作っていたとき、体調が回復してくるのを感じた。やはり働き続けて来たから、その状態が一番体に負担がかからないのかもしれない。健康のために働くとしばしばテレビのインタビューなどで耳にするが、僕も確実にその部類に属し始めたのだろう。人の健康のために働いてきたが、それが自分のになるとそれこそ人様には迷惑だ。そのことだけは肝に銘じておこうと思った。