異物

 さすがセブンイレブン、たいしたものだ。そこまで管理できるのかと、セブンイレブンと言うより、そう言ったソフトを開発する人たちに驚く。  セブンイレブンで働いている女性に教えてもらった情報だが、賞味期限が近づいて、もうお客さんの手元に渡ってはいけない弁当などは、レジでピピーとやっても、通らないそうなのだ。それも、お客さんがすぐに食べなかった場合のことも想定されているらしい。だから、危ない状態でお客さんの手に渡ることはまずないらしいのだ。人間のすることだから必ずエラーはあるが、レジを通らなければその時点でエラーは防ぐことが出来る。売ろうにも売れないのだから、これに勝る防御はない。細心の注意は最早、心と言う字が表すような人の営みではなく、コンピューターの中に存在するのだ。  今流行の異物混入はさすがに100%防ぐことは出来ないみたいだが、僕などは余り気にならないタイプだと思う。子供のときは畳に落ちたご飯は拾って食べるように厳しく言われて育ったから、異物どころではない。長じて今は、戦後の長く続いた平和の中に混入したアホの何とかと言う異物に辟易としているから、食べ物の中の招かれざる客くらいなんともない。