消耗戦

 いまだ不具合が残っていて、今NTTの方が帰っていった。僕のパソコンだけ動きがゆっくりで、次の画面に換わるのに数分かかったり、逆にギブアップの案内がすぐに出たりする。昨夜からの、ほんの少しの調べ物もマラソンをしたくらいの消耗戦だった。やっとこれでフレッツ光は完成した。  以前のISLDとか何とか言うやつで全然困っていなかったから、この数日間の不具合はなかなか応えた。イライラすると言うより、このまま機械が使えなかったらどうしようと言う不安が強かった。それだけインターネットに依存しているってことだろう。  機械類が好きでもない、進歩的でもない、新好きでもない、ないない尽くしの僕でさえこれだけ滅入ってしまうのだから中毒状態の人はそれこそ薬が切れたくらい苦痛なのだろう。(この場合の薬と言う字はヤクと読むらしいが)だが、最近のニュースに接してよくわかったことがあるから、ないないづくしはいいものだと思うようになった。何故ならどうやらインターネットで行きかう全ての情報が当局には筒抜けらしい。携帯電話も然り。要は全てお見通しだってことだ。見通されて悪いことは電話線を使ってはダメってことだ。どうりで力を持っているやつらの側にいる人間が最近えらそうだと思った。そして、そいつらに擦り寄る人間が多いと思った。情報が集まってくれば怖いものなしだ。  経済的な二極化も情報の二極化も、同じ人間が同じ側に属するから性質が悪い。逆転のチャンスはますます遠ざかる。こうなれば合法的に殺されないように身を守るしかない。恐らく僕が、綾瀬はるかの隠れファンだと言うこともやつらにはバレていると思う。