無邪気

 僕ら凡人は、なんとなく感じる・・・程度で全てが終わってしまうのだが、頭のいい人は、それを数字ではじき出す。印象ではなく統計で主張する。結果は似ていても、信頼度が違い、そもそも格調が違う。表の部分は僕の技術不足のためここに表すことはできないが、評価の部分は必要なところだけ載せることができる。僕のパクリを参考にしてほしい。原発も薬も、もうけのためなら湯水のように宣伝費を使い、洗脳する。相手が巨大であればあるほど、無条件に信じないことだ。無邪気に殺されるような無様な姿は見せまいぞ! 

「・・・・これを見ると、高コレステロールは、男性ではリスク増加傾向、女性ではリスク低下傾向となっています。いずれも統計的有意差はなく、明らかなリスク上昇は示唆されていません。むしろ低コレステロールが死亡リスクと関連しているという結果も示唆されています。・・・・しかし、高コレステロールだからといって、11.9年後に明らかな死亡リスク上昇が認められないという一つの結果は、世の中の常識的価値観へのアンチテーゼ(反対命題)のように思えます。・・・日本人のような冠動脈疾患リスクの低い人へのコレステロール低下療法は、明らかな死亡リスク低下にはつながらず、むしろ増加に関連するという結果になっています。・・・コレステロールが高いことは不健康なのか。最後に、このような常識的価値観をもう少し掘り下げて考察していきたいと思います。 厚生労働省の人口動態統計年報を見ると、2013年の日本人の主な死因は、悪性新生物28.8%、心疾患15.5%、肺炎9.7%、脳血管疾患9.3%となっています。さらに、死因別の死亡率の年次推移を見ると、悪性新生物、心疾患、肺炎は増加傾向にあります。これらはいずれも、高齢化の影響が大きいと考えられます。一方で、脳血管疾患は徐々に減っていることが見て取れます。・・・・3大死因の年齢調整死亡率を見ると、死亡率は増加しているわけではなく、悪性新生物は横ばい、心疾患は減少、脳血管疾患に至っては、昭和40年をピークに激減しています。戦後、日本の食文化は欧米化したといわれています。食の欧米化、あるいは脂質摂取量の増加は、何となく不健康なイメージがありますよね。農林水産省によると、実際、脂質の摂取量は昭和40年から比べて、供給熱量構成比で16.2%から28.4%まで上昇しています。また、コレステロールが多く含まれる鶏卵の摂取量も増加しています。しかしながら、それだけ脂質やコレステロールの摂取量が増加したにもかかわらず、日本は世界最長寿国となり、3大死因の死亡率すら増加せず、脳血管疾患や心疾患も減少している。これはなかなか興味深い事実です。これらを総合して考えると、「総コレステロール値が、一般的な基準値よりも高いのは不健康である」というのは、イメージにすぎないのかもしれません。患者さんに、健康的な生活を送るために食事指導をはじめとする様々な生活指導を行うことは、それによって生きる楽しみを制限してしまう可能性もあります」