例の

・・・昨日は大変お世話になりました。その際、例の薬剤師の女性から「エキス剤などに配合されている滑沢剤のひとつ、ステアリン酸マグネシウムマグネシウムの摂取制限が出ているペットが服用しても大丈夫でしょうか?」という質問を受けました。・・・  昨日偶然漢方問屋の専務さんと薬剤師が会えたので、薬剤師が専務に質問をしたらしい。その答えが今朝メールで僕の所に入ってきたのだが、この冒頭の部分で何か違和感を覚えた。何だろうと数回読み直してみて気がついた。「例の」と薬剤師の前にわざわざつけた言葉が引っかかったのだ。この「例の」が必要だとは思えないのだ。もし敢えて使ったとしたら、何か強烈な印象を持っているのではないかと勘ぐってみたくなる。なるほど初めて会った時に僕が冗談で「ホーチミンから来たニャーさんです」と紹介したら、まったく信じてしまって、「言葉が分からなくてすみません」と謝っていた専務さんだから、罪の意識は引きずっているだろうが、果たしてそれだけなのだろうか。  専務さんも薬剤師も、どちらも謙遜で頭の低い人だから、「例の」はひょっとしたら謙遜?南方系と自認するくらいだから、健康的?色黒?知性が光っているから、知性的?僕の漢方薬の知識を貪欲に盗もうとしているから、熱心?言葉を選んで口を開くから、慎重?・・・何をイメージしてその言葉が出たのか分からないが、2度薬局内で、動物用の漢方薬について話をしただけで、心の中ですでにイメージが出来上がっているかのようなのが興味深かった。