宿泊施設

 こういった効果の判定方法もあるのかと思った。 過敏性腸症候群で悩んでいるある女性が、2年前に沖縄旅行をした。つい1週間前にも同じ沖縄に行った。条件が異なるのは、当時は僕の漢方薬を飲んでいなかったが、この1年くらい真面目に飲んでいるってことだ。過敏性腸症候群の症状で改善していたことを具体的に教えてくれたのだが、電話で聞いていただけだから思い出す分しか紹介できない。メモをとっていれば良かったと思う。  首都圏の人だから当然沖縄へは羽田から飛行機で行く。当時はその飛行機からまず難関だ。乗る前に気になり何回もトイレに通い、飛行機に乗ってからも通う。ところが今回は朝トイレをすまして、その後頻繁に通うこともなく沖縄に着いたらしい。沖縄では前回では考えられないくらい、食べたいものを食べたらしい。前回はどうしてもお腹のことを最優先にして、ゴッテリしたものなど食べれなかったが、今回は折角来たのだからと食べたいものを食べようと決めたらしい。その決意ができたことだけでも大きな進歩だと思うが、その結果も何も起こらなかったらしい。とても大きな進歩だ。もっとも煎じ薬を作らなければならなかったから、滞在したのはホテルではなく、なんと言うものだったかな、自炊できる宿泊施設のような名前だったのだが。僕は旅行をほとんどしたことがないからハッキリは分からないが、確かコンドミニクル?コンドマタクル?コンドミニキテ?コンドミツケル?とか言っていたな。  沖縄では海を始め自然の景色や、のんびりした人の風情を楽しんだらしいが、話しぶりから都会で働く人特有の戦いのポーズからしばし解放されたように感じた。僕の漢方薬が効いているのか沖縄の自然が効いているのか分からないが(行きの飛行機から調子がよいからやはり漢方薬かな)能率や効率や生産性などで過度に緊張をしいられている現代人の悲哀も伝わってくる