ドライブスルー公衆電話

 皆さんも今日のインターネットの記事で「ドライブスルー公衆電話」なるものの存在を初めて知ったのではないか。当然僕も初耳だ。いまや全国で2台しかないというのだから、宝くじ並みの確率でしか遭遇できない。知らないのは当たり前だけど、知ったばかりに残念な気持ちがわいてくる。惜しむのではない。どんどん公衆電話が減って、最も被害を受けている僕だから、そんな便利なものがあって、利用できないまま絶滅危惧種になったことが残念なのだ。雨にも濡れず、電話ボックスのサウナ状態からも逃れることができる優れものなのに、携帯電話に取って代わられたらしい。ただ携帯電話を持っていない僕は取って代わりようがない。必要な時はひたすら車を走らせ続けて、市町村をまたがることもある。もっとも、そんなに緊急の電話が必要な生活を送ってはいないので、2つや3つの市町村をまたがってもいいが、もし、あそこに行けば車から降りることなく、駐車禁止を気にすることなく電話が使えるとなると嬉しい。
 誰かが考えた便利が誰かが考えた便利によって消される。もてはやされるのもほんの一時か。