昼過ぎにほんの一瞬だが雪が降った。降ったと言うより空は晴れ渡っていたから北の空から風で流されてきたって感じだった。空気は頬を切るくらい冷たかった。その時間帯にウォーキングをする習慣はないが、ひょっとしたら危ないのではと思いながらも中学校のテニスコートに出かけ何周もひたすら歩いた。暖房の利いた部屋でテレビでも見ていればいいのだろうが、劣化したテレビ局に満足させてもらえるほど、こちらのお頭は劣化していない。多くの人たちが同じ思いでいるのではないか。仕方ないからウォーキングをし、仕方ないから専門誌を読み、仕方ないからインターネットの前に座り、仕方ないからつい最近覚えた中島みゆきの「糸」を歌った。仕方なくの連続では時計の針は進まない。明日からの仕事のためにモチベーションを上げておきたいが、いまだ寒暖計の目盛りのように氷点下状態だ。明日の朝までにとにかく心に氷が張らないところまで上げておかなければならない。新年はこんなにどんよりと明けていくのか。僕には招かれざる客になった。