先輩

 今日ある方に返信をしたのだが、その内容が今僕が置かれている状況を結構表していたので、一部を披露する。

・・・・・僕は必ず漢方薬を作った人に結果を聞きます。そして完全に治った、効果は十分あるがまだ治らない、効かないの3つに分類しています。  漢方薬を勉強してから常に僕の目標は、7割の人に効果を出す・・・です。そうしないと僕自身がめいってしまうのです。立地上患者さん達ととても親しいので(もっとも今は遠方からきてくれる人が〇割くらいになりました)効かないなんていわれると寝込みそうなのです。そうしたことが僕の頑張ってきた理由にも大いに貢献してくれたと思っています。全ての病気をあわせると7割は十分キープできていると思います。ただIBSの人に限ってはこの数値は怪しいものです。と言うのは、IBSの患者さんは病歴が長くて、ありとあらゆるところを転々とした人しか僕のような田舎の薬局に依頼してこないので、最初から僕の薬局に対しての猜疑心とともにスタートします。それを覆す喜びや達成感は大きいのですが、治療に関しては正直ハンディーです。「期待していないけれど、1度だけ飲んでみる(試してみる)」人が他の病気では考えられないくらいいるのです。色々なところで効果が出せれなかったのに、僕に対する猶予が2週間だけの人が結構多いのです。それでも〇〇〇人くらいは完治していますから、そして改善をあわせるとかなりの数ですから、何とかモチベーションを保っていますが、重圧に耐える健康を僕が失えば、そこで僕の仕事も引退だと思っています。僕は多くのデータと、見つけた公式を息子と娘に残していて、もうやりきった感はあるのですが、まだ2人とも必要としてくれているところがあるので、うっとうしがられながらも仕事をしています。  僕はこうしてあなたに返事を書いているうちに、現在、自分のおかれた状況を整理できたように思います。あなたは僕と似ている性格だと思います。人生の先輩として、全ては上手くはいかなかった先輩としてもし助言できることがあるとしたらそれはやはり「力まないで」です。この言葉を恐らく何度も思い出す場面に遭遇します。僕を頼ってきてくれる人達に毎日声かけしている「脱力して!」をあなたと僕自身に贈ります。