流儀

こんにちは。
先日はお世話になりました。
飲み込み漢方に加えて〇〇〇3回飲んだら、食べ辛さも少し緩和され、不安感も減り、睡眠も取れて検査までの不安な週末をやり過ごすことができました。
助かりました。ありがとうございました。


良かったです。あなたがその病気でないことには自信はありましたが、あなたはそれ以上繊細ですから。
これで安心できますかね。
今夜は、コンビニで缶酎ハイを買って来て、一人お祝いをします。
問題は梅味にするか、グレープフルーツ味にするか、グレープ味にするか、カルピス味にするか、レモン味にするか、コーラ味にするか?
決めるまでドキドキ不安で仕方ないので、僕も〇〇〇を飲んでいきます。
ヤマト薬局

 この返事が来て彼女の好みがわかった。でもそれが問題ではない。こうしたやり取りで僕の薬局は処方が決まったりする。よその薬局を見ていると、学者かと言うくらいな高度の文言が飛び交っているが、僕はそもそもそんなに勉強していないから、専門用語を使うと自分でも訳が分からなくなる。漢方薬は医学だと思うが、極めた人たちのそれはほとんど哲学のように見える。もっと言えば問診も、患者さんにとってはほとんど禅問答の世界ではないのか。
 今から1000年前にはさすがに検査機器がなかったから、五感を使って病気の原因などを探らなければならなかっただろうが、今は医療機器がめちゃくちゃ発達している。勉強と熟練を重ねたお医者さんたちが原因を究明してくれる。運悪くそこで現代治療からこぼれてしまった人を漢方薬でお世話すればいいのだから、せっかくの情報は丸頂だ。あとはお世話する武器を漢方薬に変えればいいだけだ。
 漢方の世界に権威はいらない。そう身をもって教えていただいた先生が僕にはいて、恐れ多くも「偶然」似ていた流儀を貫かせていただいた。演じなくていいからこそ、僕はこの仕事を続けてこれたのだと思う。