心情

 3階の窓から、道路を眺めながら、兵庫県から二人が来るのをじっと待っていた。そして車を見つけたら急いで関町(おばあちゃんの家)まで自転車を走らせた。本当に楽しかった。
 要約するとこのような内容の話を息子が僕の二人の甥にした。息子が中学生、甥たちはまだ小学生の頃の話だ。その頃の心情を息子が今になって話し出したから、一同がびっくりした。息子はこの二人をこんなに好いていたのかとただただ驚き、いや感動ものだった。
 そしてそれ以来と言うから、ひょっとしたらお互い30年くらい会っていないと言うことになる。それはそうかもしれない、息子は中学を出て牛窓を離れたし、甥たちもそれぞれの学校のために家を出ていたのだから。
 僕は勝手に、3人が大人になってからも会っていたと思っていたから、ドラマチックな出会いを予想していなかったが、お互い出会った時に〇〇君だとすぐにわかったと言っていたから、小学生の頃の面影をお互いの顔に見つけたのだろう。
 僕は仕事ばかりしてきたから、いい親でもなかったし、いいおじさんでもなかっただろうに、お互いが再会をこんなに喜び、息子が少年期の心情を吐露したことにとても感動した。涙腺が緩むのを必死で我慢した。
 こんなに再会を喜ぶのだったら、もっと会う機会を作るべきだった。自由と言う名の放任で、教育と言う名の束縛で、多くの、人間としてのチャンスを奪ってしまったのではないかと自責の念に駆られた。

【山本太郎&この世は「蜘蛛の糸」】"冒険ができない!あの人は違うけど"消費税廃止や減税でどれだけ社会が変わるのか!?貴族の様な政治家 #山本太郎 #れいわ新選組 #ホリエモン #総理大臣 #切り抜き - YouTube