音読み


 余程巡り合うチャンスがなかったのだろう。人ではない。字なのだ。
 簡単な字だし、日常会話にも多く出てくる言葉だから知っていても当然のようだが、なぜかこの歳で初めて知ることになった。
 きっかけは、症例報告をまとめていた時に偶然見つけたものだ。今までそのような熟語にお目にかかっていなかったこともあるが、いや、正しくないのに訓読みでさらりと通りぬけれそうなくらいありふれた言葉だったからかもしれない。
 僕の薬局は、爪の周囲に繁殖するカビに対する塗薬を得意としているのだが、その症例報告で何かその場所に当たる呼び名がないかなと調べていた。その時に見つけたのが爪と言う字を「そう」と読むことだ。これは全く知らなかった。例として「爪痕 (そうこん)」と言うのが上がっていたが、僕だったらすまし顔で「つめあと」と読むだろう。あれれ!今、ひらがなで「つめあと」と書いてエンターを押したら漢字に変換されて「爪痕」と言うのが出てきた。と言うことは音読みも訓読みも認知されているの?
 となると余程は「あまりてい」日常は「ひつね」言葉は「いうは」薬局は「くすりつぼね」安部は「やすっぽいべ」麻生は「あほう」甘利は「しょせんあまり」高市は「ただいち」こいつらに殺されるのは「酷民」

 

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