場所

 きび みちのく 陸奥と言われてもほとんど場所がイメージできない。岡山の名物がきび団子だから、ひょっとしたら地元?でもそんな研究会聞いたことがない。
 北陸 東海 東北。これはだいたいわかるが結構広範囲だ。
 北海道 神奈川 千葉 東京 宮崎 大阪 熊本 兵庫 新潟、こうなると県単位だから、一番わかりやすい。
 その点、高知 広島 埼玉 静岡 山口 鹿児島と言われれば県か市かわからないからややこしい。
 札幌 尾道 高松 松山 旭川 北九州は一つの街でしかないのに、立派なものだ。熱心なリーダーがおられるのだろう。
 何のことを言っているのか分からない人が「全員」だと思うが、もしこれがわかったりしたら、同業者で、それもかなり熱心な人だ。もちろん僕は熱心だからではなく、驚きでこうして紹介しようとしただけだ。
 列記したのは、オンラインで行われている漢方の講演会の名前だ。列記した地名の後に、研究会とか探究会とかがつく。例えば尾道漢方研究会と言う風だ。
 人が集まっての研究会が出来なくなったせいで、直接講師の話を肉声で聞く機会はなくなった。ところが人が集まれなくなったおかげでウエブ配信の研究会のすべてを見ることができるようになった。従来はせいぜい広島 尾道 高松辺りの出席にとどまっていたが、今では全国区だ。時間も取らず、体力も使わず、旅費もなしで講演が聞ける。運の良いことに、意外と僕がこの機械化についていけれているので、恩恵を受けている。自分でも意外だし、案内してくれた漢方の会社の担当者も意外だったみたいだ。
 今までは医師会の漢方研究会にも「お邪魔する」ように参加していたが、画面のこちらでは恐縮する必要もない。「さすがお医者さん」と尊敬したり、「まだその程度か」と安心したりしている。
 日本中で、同じ職種の方々が頑張っている姿に接するのは心地よいものだ。