百寿者

 100歳以上の寿命を全うした人を「百寿者」と呼ぶらしい。そのために必要なのは認知症にならないことと自分の足で歩けることが必須らしい。
 意外にも?いや当然かな。百寿者の多くはほとんど病院にかかっていないそうだ。医療の恩恵をほとんど受けず、自分で健康管理を行っていた人が多いらしい。もっともちょっとした不調でも相当の化学薬品を処方されるのだから、それだけで参ってしまいそうだし、そもそも自然治癒力を発揮できないのであれば、ますます個体としては貧弱になっていく。いわゆる強くはなれない。
 一つ一つの困難を乗り越えて強くならなければ人生と言う長丁場は全うできない。
「高齢者の転倒は筋力不足から起こるのではなく脳が対応できないから」らしい。というのは多くの転倒はイレギュラーな場所で起こっているそうだ。だからウォーキングは坂道や階段があるところを選んですべきだと説いている。
 人生も同じだ、平たんな道では精神を鍛えられない。やはり階段や坂道が人生にも必要なのだ。僕ら世代で、すでに下り坂しか存在しなくても脳は覚醒しているとはけなげなものだ。