魔法の言葉

 時々やってしまうのだが、ある女性の許しには感激し感謝した。
 郵便振り込みをもう何年も利用してくれている女性に、何と代金引き換えで送ったのだ。そこまでならまだいいのだが、2週間経過しても郵便局の振込通知が届かないので、ついうっかり忘れてしまったのだろうと考えて、請求のメールを送った。
 すると冒頭に述べたように、代金引き換えで漢方薬が届いたから現金で支払ってくれたらしい。ちゃんと支払ってくれていたのだ。ところが僕が勇み足で確認のメールを送ってしまった。本人はかなり不快だったのではないかと思うが、何とメールで、彼女の支払い方法がヤマト薬局にとってはかなり「イレギュラー」なのだと思うから申し訳ないと謝ってくれたのだ。何ら不快感を相手に与えずに、むしろ自分を責めるような文言を交えて僕を許してくれる言葉遣い、いや心遣いに感激し、そして感謝した。
 またやってしまったと言う後悔を瞬時に消してくれる魔法の言葉だった。