隔離

 広島県から応援に来てくれている薬剤師さんが利用した今朝の新幹線は、彼女を含めて4人しか一車両に乗っていなかったそうだ。
 僕も広島県に勉強に行く時には敢てこだまを利用するから、その光景はしばしば経験したそのものだ。こんなに少ない人間を運ぶだけで儲かっているのだろうかと、素朴な疑問も時には浮かぶが、そんな懸念よりは、ガラガラの心地よさの方に心はなびく。
 報道によると、新幹線の利用率が激減して、大赤字らしい。僕らの想像できる桁とはちょっと違うから、実際にはどのくらい響くのか分からないが、それで潰れないのかと言うような数字だ。空の便も同じだ、何千億の単位の赤字だと報道されていた。普通なら当然破産するだろうが、こうした大企業は国が守ってくれる。国は、企業の手先だから、破綻しそうになった大企業は国の金を使っても守る。所詮国などと言うものは企業の小間使いでしかないのだ。
 新幹線の中は、今朝薬剤師が見たような光景が展開されているのだろうが、普段の生活ぶりではそれは感じない。どこに行っても買い物客はいっぱいだし、車は切れることなく連なっている。こんな田舎でも徐々に包囲網は敷かれている。どうせ包囲するなら汚部を中心とした官邸を包囲してほしい。そして願わくばあいつらを永久に隔離してほしい