初期症状

 ご存じの方も多いと思うが、新型コロナウイルス感染症の初期症状として「結膜炎」が多く見られ、涙を介して感染が広がる可能性があるとする報告書を、三峡大学(中国)眼科のLiang Liang氏らが発表した。中国湖北省の患者38人中12人に結膜炎症状が見られ、2人の患者では鼻汁と涙液中に新型コロナウイルスが見つかったという。結膜とは、白目とまぶたの裏側を覆っている半透明の膜。
 この報告を受けて、米マンハッタン眼科・耳鼻咽喉科病院の眼科医であるPrachi Dua氏は、「流行している間は、むやみに眼や顔を触らず、コンタクトレンズではなく眼鏡を使うべきだ」と話し、頻繁に手を洗うなどで結膜炎の予防策を講じるよう呼び掛けている。

 さすがに皆さん、むやみに触ったりはしないだろうが、触るなと言われれば余計触りたくなるのも人間の常。こうした警告が功を奏するのか裏目に出るのか。外出を控えてと言ったとたん、それまで出不精だった人が外に出だす。
 この人はそれとは違う。コロナが始まる以前から咳が続いているらしい。病院では治らないらしくて奥さんの漢方薬を取りに来たついでに頼まれた。薬局の中でも懸命にこらえて、中途半端な咳を繰り返す。もっと大きく咳けば気持ちがよいだろうに、コロナが流行ってからは人前で咳ができなくて仕方なく見つけた押し殺し咳なのだろう。「思いっきり咳いてもいいよ」と言ったが身につけた習性か遠慮気味に咳く。これからは目を赤くしても人様から白い目で見られそうだ。赤い目で白い目とは、これ如何に!