地球

 さすが入梅がささやかれた今日の雨は重たかった。今までの地面を軽く濡らせるような物ではなく、しっかりと田畑の奥深くまで届きそうだ。こうして生き物が力を得る。水なくして生命は保たれない。
 難しい話は素通りだったが、小出先生の講演をユーチューブで聴いて、熱を冷ますには水以上の物はないと言う教えを頂いた。シンプルだが現代でもそれ以上のものを用意できないのだろう。月に行き火星に届きそうな現在、太古の昔からある水が一番手とは、ひょっとしたらそんなに人間は進歩していないのかと思ってしまう。
 又水は、多くのものを腐食する力が大きい。折角の物や構造物が腐食して傷んでしまう。構造物にとっては天敵だ。防水対策が決め手になることが多い。自然には恩恵甚だしいのに、人工物には脅威。なんとも皮肉なものだ。それだけ人間の営み自体が不自然なのだろう。人間がいない地球って綺麗だろうな。