便秘

 排便回数は、日本人集団での心血管疾患死亡リスクと関連することが、東北大学の本藏 賢治氏らによる研究で明らかになった。排便頻度によって「1日1回以上群」「2~3日に1回群」「4日に1回以下群」の3群に分け、循環器疾患による死亡、虚血性心疾患による死亡、脳卒中による死亡との関連を検討した。  主な結果は以下のとおり。 ・「2~3日に1回群」、「4日に1回以下群」の全体的な心血管疾患死亡リスクは、「1日1回以上群」と比較して、1.21 倍1.39倍

 買い物をしていて2割り増し、4割り増しともなると、かなりの人は飛びつくのではないか。なかなかそんなに条件の良い話がないから、我先にと競って修羅場になる可能性さえある。ところがこれが健康の話となると結構皆さんクールだ。2割高かろうが4割高かろうが、対象に自分が入るとはなかなか考えない。このことはしばしば例に挙げられる飛行機事故と宝くじの話に共通するところがある。飛行機事故は宝くじで一等が当る確率よりはるかに高い確率なのだが、人は自分が乗る飛行機は落ちないもの、自分が買う宝くじは当たるものと考えてしまう。いわゆる都合よく考えてしまうのだが、そうは問屋が卸してくれない。しかし、いくら問屋が卸してくれなくても、人はそうした不安とともには暮らしていけないから、非論理的なものを受け入れてしまう。  話を便秘に戻すが、3日目の便は多くの毒素を作り始める。血液の中にそれを溜め込むのだから心臓などの循環器系が影響を受けるのは当然だ。僕は、便秘の人に水分と菜っ葉と運動とよく言っているが、なかなか3つがそろうのも難しいらしい。僕は過敏性腸症候群の方をお世話する機会が多いから、大変多くの下痢の患者さんと接する。何十年選手の兵もいるが、それらの人たちが口をそろえて言うことが「便秘になってみたい」だ。しかし、上記のようなデータが出ているのだったら、あながち便秘の人をうらやむ必要はない。僕の観察でも、下痢の人は毒素など溜まる暇もないから、結構長生きする。  この国を動かしたあの有名なツイッターの二番煎じではないが、毒素を溜めないように「日本 下痢しろ」