満身創痍

 色々な職業の人と話ができるのは薬局をやっていて面白いもののうちの一つだ。  一昨日、牛窓の長浜ってところを車で通ったらローソンの建物が出来ていた。チラシで今月中旬のオープンを宣伝していたから建物が完成していてもおかしくはないのだが、なにぶん建物が出来るのが早すぎる。前回その道を通ったときには、まだ整地をしていたように思う。恐らく1ヶ月くらい前だと思う。と言うことは1ヶ月もしないうちに曲がりなりにも建物は出来てしまうってことだ。全国何処に行っても同じような建物だから、恐らく規格品があるのだろうが、あまりの早さに驚いた。  その疑問を偶然やって来た女性にぶつけてみた。彼女は同じ業界で働いているのだが、何処も変わらないだろうと言う話だった。そして彼女が働いているコンビにでも華奢なつくりで張りぼてみたいなものだと教えてくれた。具体的に音や臭いの漏れ具合なども教えてくれたが、地震が来たら怖いという話でその話の信憑性が分かる。  僕はこの話を聞いて長年の疑問が解けた。彼女にもそのことは伝えたが、テレビニュースでコンビニの駐車場から店内に突っ込んだ車の様子を見るが、どうしてあの距離のないところで、助走無しであれだけ車が突っ込めるのだろうといつも疑問に思っていた。アクセルとブレーキを踏み間違えたって、普通なら壁を破ったりは出来ないだろう。あの距離で、お年寄りの加速も知れているだろう。要は造りがハリーボッターなのだ。