2010年ヒット商品ベスト30 1位…食べるラー油/2位…3D映画/3位…スマートフォン/4位…プレミアムロールケーキ/5位…iPad/6位…ポケット ドルツ/7位…低価格LED電球/8位…チンしてこんがり魚焼きパック/9位…ハリナックス/10位…1杯でしじみ70個分のちから11位…平城遷都1300年祭/12位…アタック ネオ&トップ ナノックス/13位…ルルドマッサージクッション/14位…Pocket WiFi/15位…怪盗ロワイヤル/16位…鮮度の一滴/17位…エアマルチプライアー/18位…ジガゾーパズル/19位…NEXシリーズ/20位…共同購入クーポン21位…フリクションボールノック/22位…キリン 午後の紅茶 エスプレッソティー/23位…バンド一本でやせる!巻くだけダイエット/24位…Big America/25位…もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/26位…香る防虫剤/27位…JAN JANソース焼きそば/28位…角ハイボール/29位…ミルミル/30位…アナログトイ

 昨日インターネット上で見つけたものだから、多くの方が見ているのではないか。これで今年がどんな年だったか分かるらしいから僕も30位まですべて目を通したが、具体的に分かったのは2つだけで、実際に買ったものはLED電球一つだけだ。このことをどう理解すればいいのだろう。流行に踊らされれないと好意的にとるのか、時代について行っていないと否定的にとるのか。 僕にとって、物は必要かどうかだけが判断基準になる。不必要な物は欲しくもないし、持ちたくもない。使えない物や使わないものには興味がない。豪華な調度品も高価な装飾品も何もないより優るように思えないから興味の対象外だ。それがないから暮らせないより、それがあるから暮らせないのほうをより重視する。  恐らく快適を約束する上記の物も僕にとっては単なる「無くても暮らせる物」なのだ。それが証拠に、今までと変わらず快適に暮らしている。物に囲まれて、物に埋もれて本当に見なければならないものが見えないようでは困る。本当に見なければならないものは、いつも控え目で、いつも遠慮がちで、いつも陽が当たらなくて、いつも静かで、いつも悲しげだから、余程こちらの眼力を鍛えなければ見えない。回りに散乱する物や、心の中に散乱する邪念をかたづけなければ視界は開けない。心にサングラスをかけてしまえばニヒルも形無しだ。