往復書簡?

 先生、奥様、こんにちは!お久しぶりです。メールさせていただくのは1年ぶりだと思うので、忘れられているのではとドキドキしています(笑)もっとメールしたかったのですが、私の調子が良かったのが原因でだいぶパソコンの前に座る機会が減って、先生へのメールも下書きのままほったらかしになってしまいました!先生のお宅にいきなり押しかけた後から、だいぶん落ち着いてガスのこともまったくと言ったら嘘ですが、ほとんど気にならなくなりました。先生が「ガスが出てるなんて誰にもわからない」と言ってくださったのが大きかったです。今でもあーガスが出たなと思うことは多々ありますが、その度にその言葉を思い出しては「出たから何なの?」と強気にでています。心の中なので誰も聞いていませんが・・・ガス出てるなら治ってないやん!と思うかもしれませんが、私が気にならないのでよいのです。漢方薬より先に、先生の言葉が病気を治してしまったみたいですね!でもストレスがお腹にくるタイプなので、働き出したら絶対また先生の漢方薬のお世話になると思います。そのときはよろしくお願いします!  そうそう、ガスが気にならなくなってからいろんなことが変わりました。今まででは考えられないほど友達と遊びに行きましたし、なんと海外にも行きました!いまだに人が笑ってるのを見ると自分が笑われてるみたいに感じる自己中な心(言葉が違っても感じるようです!すごい発見です!)は変わっていませんが、とても楽しい時間を過ごせました。 一番変わったと思ったのは服装です。今まではどうしたらガスが出たのをわかりにくくできるんだろうかとかそんなくだらないことを考えながら服を選んでいたので、デザインなんかとうでもよくて、着たいなと思ってもそれは丈が短いからやめたりしていました。でも最近は自分の着たいなと思った服が素直に買えるようになりました。ほんとに、先日買い物から帰ってきた後、あっ自分こんな服買ってきたんだってしみじみ思いました。それもこれも先生のおかげだなぁと思うと感謝してもしきれません。とってもとってもありがとうございます!また絶対お伺いさせていただきたいです。あっ、私も今年で成人致しましたので、きっと先生とお酒を飲むぞと目論んでおります(笑)先生が暇で暇で仕方がないとき、お返事いただけたら幸いです。

○○さんへ   暇で仕方ないわけではないのだけれど、2つの理由で貴女を優先して返事をします。 その一つは、僕もメチャクチャ嬉しいこと。あの自分のすべてを出し切れなかった若い女性が、こんなに力強いことを言い、行動していることは僕には最高の勲章なのです。貴女が目指している職業を含め、可能性をこんなトラブルで潰しているのを見るのは本当に忍びないのです。まさに青春期に用意された多くの人が落ちやすい穴なのです。嘗てその中でもがいた僕自身に貴女も重なってしまうのです。でも脱出して、貴女の言葉の中に「関西ののり」まで現れていることは驚きです。自分自身から解放されること、これが完治なのです。そう言った意味で貴女は完治しているのです。  もう一つの理由。久しぶりに頂いた貴女の便りは、とても力強くて余裕があります。多くの過敏性腸症候群の方の便りと同じように、嘗てはあなたの文章にも悲壮感が漂っていました。まさに僕が目指す肝っ玉を強くする処方を地でいっていることを知って、とても安堵しています。貴女が下さったこのメールを、今僕の漢方薬を飲んで頑張っている人達に見せてあげれば、「治り方」が理解して貰えるのではないかと思ったのです。貴女の言うように僕は漢方薬だけで治そうなんてたいそれたことは考えていません。僕の言葉でも、牛窓の風土でも、何でもいいのです、落とし穴から抜け出るきっかけを掴んで貰えれば。 そこでお願いですが、名前のところを削ればプライバシーは完全に守られると思いますから、僕のブログにあなたの文章をのさせてもらえませんか。 ヤマト薬局

先生がお元気そうでとても安心しています。 治ったことをこんなにも喜んでもらえて本当に嬉しいです。みんな私の心のうちなんて知りませんから、喜んでくれるのは先生くらいです。仕方ないですけど!でも母があんたがそんなたくさんの友達と遊びに行くなんて・・・と感慨深げに言ったのを今でもよく思い出します。私も本当にそうだなと思います。先生に完治したと言っていただけて、私もようやく心置きなく社会復帰できそうです(笑)今だから言えますが、この病気になってよかったなと思っています。前に読んだ新渡戸稲造の「武士道」で、武士にとって大切なことは、人とともに笑い、人とともに泣けるかということだと書いてありました。喜びを分かち合うことは簡単ですが、他人の苦しみってなかなか理解しづらいものだと思います。他人事ですしね。でもこの病気になってつらいことや不自由を幾度と経験した今となっては、思い上がりかもしれませんが、昔よりほかの人の苦しみを理解できるようになったと思います。若いときの苦労は買ってでもしろと言いますが、ラッキーなことにタダでたくさんのことを学んでしまいました。少しは人間として成長できたかなと思います。ほんとに、人生に無駄はないものですね。  先生のブログに、なんてお声がかかるとは思ってもみなかったのでとても驚いています。 私の誰も知らない苦い経験もやっと人様のお役に立つときがきたようですね!(笑)私の拙い文章でよければいくらでも使ってくださって結構です。正直そんなに人の役に立つかどうか自信ありませんが、あのときの先生のブログに希望を見出した私のようにたった一人でも元気になってくれればと思っています。  牛窓は風の心地いよい涼しい場所のイメージが強いですが、今この日本列島に涼しい場所などなさそうなので、きっと牛窓も暑いのでしょう。 お体をお大事にこれからも頑張ってください!  それでは、失礼します。