鑑別

 難しすぎて、普段はほとんど目を通さないが、今日はタイトルが面白かったので、つい読んでみた。
 もう20年以上前に登録したのだろう、お医者さん向けの情報が毎日入って来る。お医者さんは細分化しているので、どの文章も専門的過ぎて、なかなか理解できない。今日のもタイトルが面白くなかったら、当然スルーしていたはずだが、目を通してよかったとつくづく思う。
 「現場のもやもやに答えます・・・急性上気道炎」と言うものだったが、お医者さんでも正確な診断や治療が難しいみたいだ。名前は忘れたが、「風邪は、患者が風邪をひいたと言うから風邪と診断できるだけ」と言い切った高名な先生がおられた。恐らく風邪と言う定義がないのだろう。
 上気道炎はウイルス性のものと細菌のものに分かれ、多くは前者らしい。それなのに抗生物質が漫然と投与され、耐性菌を作り出して来たのだろう。
 上気道炎と似た溶連菌感染症との鑑別を簡単にできるツールがはり付けてあったが、それを見たら僕でもできる。もっとも薬局にそんなことを求めてやってくる人はいないから、従来通り「治せばいい」のだが、あくまでそれは漢方の世界で通用することで、お医者さんの世界では許されない。こんなに簡単で正確な答えが出るツールを、もし息子が知らなかったらもったいないと思いさっそくコピーした。
 もし彼が知っていて、日常に生かしていたら、失礼に当たるが、それでもお節介を働きたい。気分を害するかどうか賭けだが、親だったら許されるか。世間の評価は天地ほど違うのに。

ラサール石井氏(タレント/辛口コラムニスト) スピーチ【CHANGE SAVE Jingu-Gaien Meeting】2024.6.29 @神宮外苑 絵画館前広場 - YouTube