大谷選手の結婚のニュースが多く流れているが、良い意味で、この国の人はお人よしが多いなと感じる。バッターボックスで一振りしただけで、庶民の年収と同じくらい稼ぐ人の結婚をこんなに喜んであげるんだ。僕は、メディアのいかにも視聴率稼ぎの空っぽの時間に付き合う気はないが、つい聞いてしまった庶民のコメントの中で一つだけ「うまい！」と評価したものがあった。ひな壇に並ぶ脳タラントよりがるかに面白かった。
若い女性だった。残念ながらどこの地でインタビューしたものか見なかったが、大阪辺りを思わせる秀作だった。だが関西弁でなかったからひょっとしたら関東かも。
「結婚のニュースを聞いて親に謝りました。大谷君を婿に出来なくてごめんと」
どれだけ多くの親やおじいちゃんおばあちゃんが、同様の妄想をこの数年日本中で抱いて来たか分からないが、その狂騒曲をこの短いフレーズで表現した。なかなかウイットに富んでいて、大谷選手の言う「（女性は）みんなきれいでしょう」のコメントを彷彿させたが、ひょっとしたら冗談ではなかったかも？
僕にとっては、大谷選手のホームランよりもっと大きい場外ホームランのように思えた。
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