この世代にも大いに貢献しているんだと再認識。あまり否定的なスタンスは取れないなと、これまた再確認。
血色がよすぎるから訴えの「イライラして仕方がない」も納得がいく。ご自分の視力や聴力が落ちているうえに、ご主人の体調不良が輪をかけて圧力になって来る。今でも御店を切り盛りしていて、結構ニッチな店舗で流行っている。お店もしなければならない、家事もしなければならない、ご主人の世話もしなければならない。しなければならないことの洪水を、自らの気配りしすぎ病で引き寄せている。気が付かなければ放っておけばいいようなことを、気が付くばかりに「しなければいけないこと」に昇華してしまう。自分で自分の首を絞めていることにも気が付いているから、余計イライラしてしまう。
そうなると逃げ込むのが何と「ゲーム」なのだそうだ。一瞬僕は聞き返したが、返事をするときの仕草で、間違っていないことが分かった。
しかし、ただイライラするだけで漢方薬を作ってもらおうと考えたのだから、相当のイライラに違いない。そんな方にむげに断るわけにはいかないから、飲むゲームを作ることにした。ライバルはゲーム機。それで遊んでいる時くらい落ち着かせなければならない。心の平安を得てもらわなければならない。
帰られてからカルテに書き込んでいただいた年齢を見ると何と８５歳。いったいどんなゲームをしとんじゃあ！
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