入場券

 偶然、胃のレントゲン後数か月で、末期がんが分かり、あっという間に亡くなった方の話を聞いた後、胃カメラが良いか胃のレントゲンが良いかの話をインターネットで読んだ。
 その医師曰く、スキルス胃がんを見つけるのは胃のレントゲンが良いが、その他はやはり胃カメラの方が直接胃壁を覗くことが出来るから良いだろうと言う結論だった。
 弟のお嫁さんの不運を話してくれた80代の女性が、その記事を読めば怒り心頭だろう。
 1か月くらい前に、義理の妹が腹痛を訴えたらしい。家族が心配して病院に行くように勧めたが、義妹は拒否したらしい。その時は何となく収まったらしいが、1週間後又腹痛が再発し、今度は義妹の方から病院に連れて行ってと頼まれたらしい。ところが病院で胃カメラをとると癌の末期で、胃だけではなく体のあちこちに転移していたらしい。勿論その段階で何もなすすべがなく、そのまま亡くなったらしい。
 たった数か月前の胃のレントゲンで異常がなかった方が、こんなに早く胃がんの末期になるはずがないと、その女性は訴えるが、僕はそこまで知識はない。そこまで早く進行はしないだろうと思うが、なにぶん知識も経験もない。
 バリウムを飲んで、翌日便が硬くなるくらいの負担の方が、胃カメラでゲエゲエ言うよりはるかに楽だ。僕も数年前まではレントゲン派だったが、息子に言われてから毎年胃カメラに変えた。またその季節がやって来るから憂鬱になるが、来年1年間の入場券を貰うつもりで時期をうかがっている。
 義理の妹さんの命を懸けた教訓を生かすべく、その女性も胃カメラに変わるそうだ。

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