三遊亭円楽

 三遊亭円楽が、数か月の脳梗塞治療から現役復帰したニュースが流れていた。高座に上がった様子が放映されていたが、ろれつが少し回りにくいみたいだ。おそらく懸命のリハビリをしてそこまでこぎつけたのだと思うが、当事者以上には実際の過酷さを理解できない。
 ニュースだからほんの一部を切り抜いただけのものだったが、その一瞬の切り抜き間にも笑いを誘われる。さすが噺家と言うだけあって笑いのプロだ。
 プロなら相手に思わず噴き出すように笑わさなければならない。ニタニタもニヤニヤも、含み笑いも全部だめ。我慢できずに噴き出すものではならない。いわば爆発状態がいい。
 彼は後遺症として短期の記憶障害があるらしい。逆に長期の記憶は大丈夫らしくて、噺家としての職業上は幸運だったろう。ただしニュースの一コマで脳梗塞をもじってNO高速と、ゆっくり生きる人生を洒落たのや、その洒落が木久扇並と卑下するところなど短期の記憶も大丈夫のように思えた。
 あの体調で恥をさらすよりも引退と考えたらしいが、周りの人たちが「ありのままで」と励まし現役続行を選択したらしい。職業柄多くの理解者や応援者が周りにいるのだろう。普通の庶民にそんな人がいるのかどうかわからないが、不幸も持てるもので差がつく。金や名誉で引き寄せる不幸もあるが、紛らわせられる不幸もある。

 

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