警鐘

毎日、そちらのニュースが流れます。
想像を絶すると言う表現があっていると思います。
人生で一度か二度くらい積雪10㎝を経験していますが、それ以上の体験はこの辺りの人間にはないのです。
どうやって日常を維持するのだろうと考えてしまいます。雪が止むのを忍耐強く待つのでしょうか。
晴れの国岡山の人間には到底耐えられない自然の素顔です。
ヤマト薬局

 案の定、今日はクロネコヤマト北陸地方への荷物を受け取ってくれなかった。配送ができないから荷物が積みあがっているのではないだろうか。あの映像を見たら、クロネコのトラックが家々を回っている姿は想像できない。どの様に生活を維持しているのか、温暖な地の人間にとってはイメージできないのだ。不思議と言っても過言ではない。
 大学時代の経験から、あるいは現在北陸などに薬を送る縁で知りえた方々の文章や電話での交流から感じることだが、あの地方の方はとてもまじめな人が多い。今回のような厳しい天候がそうした人格を育てるのだろうか。逆に僕ら瀬戸内の人間は、穏やかな天候のもとで暮らしているから人格に厳しさは乏しい。大阪人のように何でも笑いに変えてしまうようなことはないが、それでも穏やかと言うか生ぬるい。
 植物や生き物でも然り。人間だけがそうした環境を超越することは出来ない。人間もまた地球にとっては単なる一つの構成員なのだ。地球の掟の中で生かされている。
 春を待つ北陸の人の気概を、1年じゅう春みたいな頭の僕達には真似ができない。ただ今回の豪雪は、遠く離れた人間の心の中に警鐘を鳴らしてくれたような気がする。