エネルギー保存則

 田舎の役所でもあるんだ。役人になりたがる人間はそうした素質を持っているのか。それともそう言う色に染まりやすいのか。  定年退職した人が、ある公的機関に再雇用された。教育畑40年のベテランだ。ところがその役所での待遇が人格攻撃並だそうで、唇をかみ締めながら耐えたそうだ。その挙句に僕に漢方薬を依頼しなければならないほど追い詰められた。僕は訴えの症状だけで漢方薬は作れるが、黙っておれなかったのだろう、いきさつを詳しく教えてくれた。脚色があるのかどうか分からないが、冒頭の感想が頭に浮かぶくらいだから、テレビで見聞きすることの再現だ。  国や府の疫人は、自分達がまいた種なのに、如何にも正義面してアホノミクスの親友学園の査察に入るというのだから、勝手なものだ。国民は全てお見通しなのに、性根が何処まで腐っているのだろうと思う。まず自供から始めろといいたい。たかが疫人のくせにと言いたいが、たかが疫人だからやりたい放題なのだろう。太鼓もちに成り下がった彼らに、隣の国の検察の度胸を見習って欲しい。嘘をつきまくった大統領を逮捕して刑務所に放り込むのだから、国民の溜飲も下がるだろう。この国も同じような嘘をつきまくっている人間がいるではないか。  人間関係も余程の人格者か余程自分を律することが出来ない限り、エネルギー保存則そのままに振舞ってしまう。どこかで頭を下げれば、どこかで頭を下げさせる。どちらの姿が本当かと聞いてみたくなるが、聞くまでもなく後者だろう。哀れなものだ、その程度でしかバランスが取れないのだから。頭を下げる人も、頭を下げさせる人も所詮、頭が下がる人には勝てない。