現実

 

 メルケルのキーワードは「現実と向き合う」らしい。
「ドイツのアンゲラ・メルケル首相は早期から、冷静かつ断固たる姿勢を持って、国民に対して新型コロナウイルスの危険性を警告。最大で人口の7割が感染する恐れがあるとし、「真剣に受け止めるように」と呼び掛けた。ドイツは他の国々のように現実を否定したり、怒りや情報隠しに走ったりはせずに、検査を即座に開始。同国での感染者数や死者数は近隣の欧州諸国よりはるかに低く、間もなく感染抑止策を緩和できる兆しが出ている。」
 僕の記憶ではメルケルはすぐに「人口の6割くらいがコロナにかかって集団免疫を獲得するしかない」と言っていたと思う。そのコメントに反発をくらっていたが、そのことは正しいと思う。確かメルケルは物理の学者だと思うが、科学的な判断を口にしただけで正しいと思う。撤回したような記憶もあるが、政治家は正しいことを口にし押し通せばいい。特に科学の分野では正解は多くの場合決まっている。
 翻って汚部は、科学もへったくれもない。おぼちゃまがそのまま老人になっただけで、いまだおつむは幼児のままだ。こんな人間をトップに着かせておけば便利な階級がこの日本には存在して、そういった人間たちが便利に利用しているのだろう。怯えおののく国民を見てほくそ笑んでいるに違いない。自分たちは鉄壁の守りを固めることができるのだから。
 1日で300万人がごったがえす満員電車に乗って、あれだけ発症しないのだから、このウイルスは決して感染力は強くはないと思う。重い持病を持っている人たちが不運な結末を迎えているが、無症状の人たちがあんなにたくさんの割合でいるのだから、いたずらに恐怖することはない。今年かかるか、来年かかるか、一度はかからなくてはすまないのだと思う。多くの若者のように「気が付かなかった」で済みたいものだ。