余裕

 ある方のお嬢さんが39.5度の熱を出した。常に備えてくださっているヤマト薬局特製の風邪薬3号を飲んでその夜はしのいだみたいだ。翌日若干熱が下がって診療所に行った。そこではインフルエンザの検査をしてもらったみたいで結局はインフルエンザでなかったと一安心。
 急に高熱が出るなんて若さの特権だ。病邪と戦う力が強いから激しい戦をして熱を出している。うらやましいくらいだが、そんな理屈より、早く治りたいだろう。常備していた3号の風邪薬がなくなったので取りに来られたのだが、帰りがけに、「息子さんは3号の風邪薬を飲んでいると言ったら薬をくれませんでした」と笑っていた。
 息子も風邪気味な時には薬局の薬を飲んだりするからどんな薬かはわかっているのだろう。そしてそれよりも、風邪など治癒力で治すものという考えも持っているのだろう。病院にかかって、薬局の薬を飲んでいるのだったらそれでいいくらいのおおらかさがあれば、この国の医療費も余裕ができるだろうに。