健康的

 ある芸術家?職人?が胃の痛みを取る薬を買いに来た。何やら彼が出品する展示即売会が中止になったらしい。
 彼の職業や実力から言って、立派な建物での展示会というのは想像しづらかったので、どこで予定されていた展示会なのと尋ねてみた。すると、広島県のある渓谷らしい。地名を聞いたが知らなかったから、そんなに有名ではないのかもしれないが、インターネットで調べたらキャンプ場なども整備されているから、その道の人たちには有名なのかもしれない。
 人里離れた渓谷でのいわば露店形式(クラフト オーガニック食品販売)のイベントが中止になるのは僕には少し解せなかったが、彼は意外と受け入れていて、「怖いもんなあ」と言った。しかし僕がそのあとの彼の説明で思ったのは、コロナより怖いのは、科学的な判断をできない人や人の様変わりだ。村の集まりで、あくまで開催を主張した1人に対して後の15人は反対し「強行したらあんた、ここに住めなくなるよ」と言われたらしい。
 東京の駅は1日で何百万人の人間が乗り降りするらしい。あの混雑した列車に何百万人がすし詰め状態で居合わせ、感染が広がらないはずがない。ところが、まったくその種のニュースは伝え聞かない。いかに感染力が弱いかだ。渓谷の自然の中で、より感染するなどとは考えられない。むしろ自然の中で心も体もリラックスさせるほうがよほど健康的だ。汚部の数々の悪事を覆い隠そうとするアホコミにまたしてやられている。