信用

 恐るべし情報量。財務省文科省の疫人や内閣官房の疫人のことではない。奴等は国民の知るべき情報をアホノミクスの犯罪を隠すために隠蔽するが、この人はきわめてオープン。そして悪意が全くない。国の疫人たちに見せてやりたい。がんばれ日本、がんばれ検察、がんばれ霞ヶ関の若き戦士達・・・・なんて話が大きすぎるから、もっともっとローカルに。  僕の薬局にはクロネコヤマトが1日3回来てくれる。朝開店してすぐに荷物を届けてくれ、昼の2時頃2度目の配達がある。そして3回目は午後4時過ぎに全国に配送する漢方薬をとりに来てくれる。だからもう顔馴染みもいいところだ。いくら顔馴染みでもアホノミクスと賭け学園みたいな癒着はない。二言三言雑談を交わすだけだ。向こうは忙しいからこちらから話しかけることはない。  今日の二言三言で、彼らの情報の豊富さに驚かされた。実はこの前の日曜日に、ここ瀬戸内市で市会議員の選挙があった。直前まで定員ぎりぎりで無投票でほぼ決まりだったのだが、告示3日前になってある人が立候補することを決心した。当然その方に勝ち目はないのだが、無投票を許せなかったのか、こつこつと町おこしを続けてきたことに対する評価を当てにしたのか。当然無投票で胡坐をかいていた現職の議員達はあわてただろう。だが、現職には十分任期中に固めている支持票があり、誰がどう見ても慌てて立候補したその男性が落選すると思っていた。大阪から故郷の牛窓に帰ってきてから地道に町おこしに取り組み、地味ながら実績は残しているが、選挙中、そのことを評価する声は聞こえなかった。ただ、選挙に付き物の悪口がその人に対しては全く聞こえてこなかった。だから、ひょっとしたら当選するのではないかと・・・・は到底思えなかった。  ところがなんと彼は、かなりの上位で当選したのだ。あの地味な活動がそんなに市民に浸透していたのかと不思議に思えるくらいの得票だった。今朝配達に来たクロネコヤマトの運転手さんが「選挙の後半になって事務所に人が一杯集まって盛り上がっていた。逆に落ちた人の選挙事務所は寂しかった」と言った。彼は今回の結果が分かっていたようだった。毎日牛窓を巡回するから知り尽くしているのだ。いつもその情報量に感心するが、まさか選挙結果まで予測し当てるとは。  彼らが話してくれるのは、彼らが車の中から見た光景で、荷物に関してのものは一切ない。このことは是非言っておかなければ彼らの信頼を失う。政治屋は信頼を失っても生き残れるが、彼らはそれを1度失うと生き残れない。何故なら政治屋は最初から信用されていないけど、彼らは信用されている。