不快

 このところのニュースを見ていて、不快になるのは、悪い奴の下にいる人間にもまた正義感がないということだ。アホノミクスの回りや下には、かなりの数の疫人がいるはずだが、誰一人真実を語ろうとしない。高級官僚も大阪のマズイもどうせ同じ穴の狢だが、誰も目撃したものを公にしない。そんなに自分の首が大切なのか。自分ひとり、或いは家族のほうが、1億の国民より大切なのだろうか。幼い頃から、およそ正義などとは関係なく育てられ、受験競争に勝ち抜くことだけを叩き込まれているから、強いものには弱く、弱いものには強い。およそこの国が誇ると自分達が都合よく捻じ曲げた精神にももとる。  政治屋や疫人だけではない。姫路市の「ぶざまー保育園」での不適切な保育実態にしても、多くの保育士が目撃しているはずだ。それなのに何故訴え出なかったのだろう。これもまた、自分の就職口を幼児の命より優先したことに他ならない。運が悪ければ幼子が命を落としていた可能性もあるのに、どう言い訳をするのだろう。園長は悪いが保育士も悪い。正義とまでは言わないが、せめて自分で正しいと思ったことぐらい実行しろと言いたい。例えその場で何かを失っても取り返しはつく。ただし、正義感を失ったりしたら永久に取り返すことは出来ない。自分の心から消すのは何十年経っても無理だから。