自給自足

東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2015年9月に解除され、今春を「帰町目標」に掲げる福島県楢葉町の松本幸英町長が、町職員への対応で「帰町しない場合、昇格・昇給させないようにしたい」との趣旨の発言をしていたことが6日、分かった。

 この程度の人間が町長になる。分からないでもない。僕も牛窓に帰ってきてから「この程度」ばかりを見てきたし、そのうち免疫が出来て興味すらわかなくなったから、さもありなんだ。しかし水戸の黄門様がいたら、この紋所が目に入らぬかと言われ、切腹か牢屋に入れられるだろう。また必殺仕事人がいたら首の後ろにながーい金属の棒を刺されるだろう。よかったなあ、江戸時代でなくて。  町の職員だって人間だ。危険な所で暮らしたくはないだろう。いやいや、町の職員だからこそ、情報を熟知していて、より危険性について知っているはずだ。彼らが帰らないなら、町民は彼らの様子をよく観察し自分達が勇み足をしないように気をつけたらいい。情報により多く接する彼らが帰るまでには何十年も要するかもしれないが、情報不足で自分の中に放射能を溜め込んではいけない。放射能を溜め込むのが被害者で、放射能から遠く逃れているのが加害者では割に合わないだろう。  楢葉町の復興は住民が帰ってくることではない。放射能をばら撒いた東電幹部や誘致した国会、町会議員達に住まわせるべきだ。そこで是非自給自足をして、土壌に隠れている放射能を食べて自分の筋肉の中で濃縮して永遠に保管して欲しい。誰もが嫌がる中間貯蔵施設に是非自分達の筋肉を提供して欲しい。それが、加害者達がこれから世のため人のために出来る唯一のことだ。