今月の中ごろ、ある小学校で喫煙の害について話をするよう頼まれている。もうそろそろ話の内容をまとめないといけないのだが、ネタを考えていると憂鬱になる。理由は簡単だ。タバコを存在できないようにすればすむことなのに、おおっぴらに認めていて売り上げの上前を国が撥ねているのに、どうして子供にだけ正しくあれなんてことが言えるのだろう。子供の悪意などそれこそかわいいもので、大人の醜さに比べれば澄んだ空のようなものだ。講義を聞かなければならないのは大人だろう。それも吸う人間と作る人間と上前を撥ねる人間が。授業で啓蒙しなければならないほど悪いものなら、最初から作るなと、子供には言う権利がある。一方的な被害者だけがどうして喫煙についての教育を受けなければならないのだ。  そんなことを考えていたら、例のアホノミクスがカジノ法案を国会で通すニュースを思い出した。これで日本でも大手を振って賭博が出来るようになる。もっと言えば、企業が大手を振って、市民から博打の金を吸い取ることが出来る。さらにもっと言えば、企業にこんなチャンスを作ってやった痔見ん党や異震の会には、ザックザックと汚い金が入る。上前を撥ねるやつらだけが確実に儲けるのが賭博だ。なけなしの金を賭けてすっからかんになり、それを取り返すために借金をしたり盗みをしたりして金を工面し又負ける。いずれ依存症になり経営者の餌食になる。身を滅ぼす人間が続出するだろう。  名だたる鬼業家達が政治屋とつるんで、庶民や金持ちから金を巻き上げる手段を法律を使って作るのだから、やりたい放題だ。いつまでそんな大名みたいなことをさせるのか。足軽になって馬小屋にでも寝るような人間が、大名を養う。  逆だろう!