資産

国際NGO「オックスファム」は、2015年に世界で最も裕福な62人の資産の合計が、世界の人口のうち、経済的に恵まれない下から半分(約36億人)の資産の合計とほぼ同じだったとする報告書を発表した。経済格差が拡大しているとして、世界各国の指導者に是正への取り組みを呼びかけた。報告書によると、上位62人の資産の合計は1兆7600億ドル(約206兆円)で、この5年間で44%増えた。一方、経済的に恵まれない下から半分の資産は41%減ったと指摘。この結果、下位半分の資産額は10年には上位388人分に相当したが、14年は上位80人分、15年は62人分と、格差は拡大しているという。

 計算機でもないととても計算できない。36億を62で割ると、いや、僕の計算機では計算できない。紙に書いて計算するとおよそ5800万人だ。いやいやこんなはずはない。まさかたった一人が持っている資産が、貧しいほうから数えた人間の5800万人分の資産と同じ?580万の間違い、いやいやそんなことが許されるはずがない、58万の間違い、いやいやそれならこの世に神も仏もいないことになるから5万8千の間違い、いやいやそれなら政治などと言うものが、分配の公平を保つためにあるはずの機関が機能していないことになるから5千8百の間違い・・・・いやいや何処まで下げても僕は許せれない。5800人分の資産を独り占めにするなら牛窓町全員の資産を独り占めしていることになる。道で会ったら石でも投げつけてやりたくなる。もしそれが5万8千人分に等しいなら、瀬戸内市民全員の資産が1人分と言うことになる。道で会ったらレンガでも投げつけてやりたくなる。もしそれが58万人分の資産に等しいなら、岡山市民全員の資産と等しいことになる。道で会ったらブロックでも投げつけてやりたくなる。もしそれが580万人の資産に等しいなら、兵庫県民全員の資産と同じことになる。道で会ったら墓石でも投げつけてやりたくなる。それが5800万人分の資産に等しいなら、西日本全員の資産と同じことになる。道で会ったら石臼でも投げつけてやりたくなる。  僕にはそれで下位36億人が生きていられることより、上位62人が生きておられることのほうが信じられない。