底冷え

 牛窓にも多くの人が移り住むようになったが、外国人が一番訪れたい街京都から来て、高評価を下してくれるのはことさら嬉しい。勿論、外国人どころか、日本人でも憧れの街、訪れたい街でもある。僕など、かの国の人たちが帰国する際、記憶のお土産として大いに京都の街を利用させてもらっている。  その方が牛窓に来てよかったことに温暖な気候を上げられた。京都の底冷えは僕らが想像する以上に厳しいみたいで、体調にさへ影響するらしい。牛窓に住むようになってその不調が改善されたのだから、体への影響はかなりのものなのだろう。  北国の表現の「凍てつく」も京都の方の「底冷え」もなんとなく分からないでもないが、やはりなんとなく分からないのだ。どこからどこまでが「凍てつく」で、どこからどこまでが「底冷え」でどこからどこまでが牛窓弁の「さみいー」と重なるのか分からない。ただ僕が想像するに、1秒でも顔を見るのが耐えられないあいつが、権力欲むき出しに、庶民を監視し、庶民を企業家を守る軍人にし、憲法さへ蹂躙しようとしているのが「凍てつく」で、一部のお友達企業家ばかりにもうけさせて、庶民に正社員の資格さへ与えず、多くの庶民が窮乏状態に陥るのが「底冷え」で、あと4年もむくんだ醜い顔を見るのが「さみー」だと思う。