感謝

珍しく息子に感謝された。なんでも、最近他の科に紹介することが少なくなったらしいのだ。今までは畑違いだと思ってすぐに紹介していたものが、自分で治すことが出来るようになったとのことだ。主に婦人科や心療内科の分野のことだと思う。基本的にはお互い仕事の話はしないが、偶然健康番組などにチャンネルが合わさっているときになんとなく、それに話題が行くことがあり、漢方の処方を僕が口にすることがある。僕ならこうして治すと。それを聞いていた息子が実際に応用したらしい。すると結構たくさんの方に喜んでもらえて、反響がいいらしいのだ。 おそらく彼が使っている漢方薬は、どこかの村と言うような名前のところのものだ。僕は煎じ薬がいいよと言うのだが、それは出来ないらしい。それならせめて、「困ったろう」と言うように聞こえる漢方薬のメーカーのものにしたらと助言するが、彼に裁量はないらしく、前任者の選んだものを仕方なく使っているようだ。それでも喜んでもらっているのだから、煎じ薬にしたらどれだけ人助けが出来るだろう。生薬が先進国で取り合いになり価格が高騰している折、確率高く使われて、資源を守るべきだ。ただ点数を上げるために使われている様な処方にしばしば遭遇するが、せめて息子にだけは無駄遣いさせたくない。そして、もっともっと自発的に漢方薬について探求してほしいと思っている。