陶酔

憲法改正に向けて頑張っていく。これが私の歴史的な使命だ」例の男がこんなことを言ったらしい。気持ち悪いナルシストだ。よくもこんな男にその立場を与えているものだ。一体どんな人間がこんなことを考え口に出せるのだろう。歴史上の人物に並びたいのか。無菌室で育てられた人間だから謙遜と言うことを恐らく学べなかったのだろうが、それではすまない。嘗てのように不幸への道連れにされたりしたらかなわない。  福島の海に垂れ流しにされている放射能を止めることすら出来ない人間が、よくも歴史なんて言葉を口に出すことが出来るものだと思う。やるべき事はいっぱいあるだろう。所詮田舎の人間はどうでもいいのだ。都会で暮らす企業家や資本家のお友達が幸せならそれで良いのだ。いずれ嘗てのように、金持ちの老人が戦争を始めて、貧乏な若者が殺される。福島も全く同じだ。都会の金持ちが富を吸い上げる傍らで、田舎の若者が放射能にまみれてスロウデス(ゆっくりとした死)の道を歩まされる。  肩書きを持った奴らの陶酔に振り回されてはかなわない。そんな奴らを選んで、それでもうまい汁などすすることが出来ない哀れな人達の道連れになるのもごめんだ。