感嘆

 何処かで見た光景だが、そんなことを躊躇う僕ではない。まして一目見て、なんて知的な女性だと直感的に感じていたから断ることなど出来ない。 岡山から3人の若い女性を連れてきたこと。彼女たちの希望を全て叶えるには今日という日が都合が良かったこと等を具体的に喋った。僕の出来る範囲という条件付きだが彼女たちの希望を叶える努力はいくらでもすると言うと、6,7人の若い男性達が拍手をしてくれた。その光景を見て、岡山のオトウサンだけではなく、広島のオトウサンにもなって下さいと女性が言った。そこで又拍手がおきた。なるほど自己紹介を依頼されたときに「○○○○語でしましょうか?」と僕が尋ねたときに日本語でいいと言ってくれたはずだ。その地下にある小さな御堂にいたほとんどの人は僕の日本語が理解できたみたいだ。 ミサの後、広島在住の若い女性が二人話しかけてきた。とても人なつっこい二人で、日本語学校をこの春卒業して、日本の企業に就職できたことをとても誇らしげに又喜んでいた。連れていった女性が一人再び来日したがっていて、その方法を尋ねるというのも一つの目的だったから、大いに参考になった。それにしても二人の日本語の能力には感心した。話の途中で、凄いね!凄いね!と自然に合いの手が入る。若さと熱意とモチベーションと、何が揃えばあんなに外国語をマスターできるのだろうと、何も持ち合わせていなかった自分と比べて感嘆の連続だった。