芸能人には元々何ら期待していないから問題外だが、スポーツ選手、評論家、政治家もテレビで媚びを売って品位のかけらもないから職業的な評価の対象には最早ならない。最近同じ道を歩み権威を失いつつあるものに医者がある。正しいか正しくないかなど二の次でセンセーショナルこそが商売のネタになるテレビの世界で、ある時は神格化され、ある時はタレントもどきを演じさされ、職業的な倫理や評価がそろそろ落ちるところまで落ちてきている。神の手を持つともてはやされた人間が、その神の手を脱税に使っていたのだから、化けの皮ははげている。  ある医療雑誌の中の記事で ・・・・「消化器外科や呼吸器外科では自動吻合器が広く使われているが、心臓外科は、運針や人工弁の糸の結び方など、職人的な手技にこだわりがち。そうした職人気質が、革新的技術の導入を遅らせてしまっているのでは」・・・と専門家が危惧していた。・・・虚血性心疾患における治療のスタンダードは、既に、心臓外科医が手がけるCABGから、循環器内科医によるPCIにシフトしてしまいました。「心臓外科医は手技に拘泥しがちだが、その腕前のほどは、実は威張るほどの“匠の技”でも何でもないのが普通。だから、自分たちがやっていることを『素晴らしい』『難しい』って周りに言い回っている外科医は、かなりアヤシイ」と○○氏。職人気質の背後に見え隠れする“ブラックジャック信仰”と、それによって失われかねないものが、少々気がかりのようです。・・・・  思えばメディアなんて奴は罪づくりなもので、責任をとらなくてすむ化け物だから手に負えない。メディアの合法的な洗脳より、インターネットの中のくだらない内容の方がまだ罪が小さい。早くメディアが駆逐されて新しい情報社会が来ればいいと思う。どうせ胡散臭いものを見抜く力が落ちている現代人だから、集団の洗脳は、ワンクリックの洗脳に比べて取り返しのつかない過ちを犯してしまう可能性が比べものにならない大きい。  ニュースも事実だけでいい。物知り顔の、したり顔の、正義面した、善人ふうの・・・いくらでも仮面を剥ぐことは出来るが、そう言った奴らの不快なコメントなど聞きたくもない。事実だけ見せてくれれば判断はこちらがする。世間の不幸や不運がネタに、生活の糧になるような奴らに公共の居場所はもういらない。胡散臭い「神の手」で人を馬鹿にするのはもう「やめ手」。