社交不安障害

 又新しい病名かよと思ってしまう。これだけ次から次へと病気を作られたら多くの人が病人になってしまう。それが企業の目的だろうから、まんまと乗らされているような気がする。病気だと言われれば反論できないし、治療をしなければならないのかと思ってしまう。昨日までなんとか気力や努力などで乗り切っていても、脳内の物質の異常だなんて言われると妙に信じて良き患者になってしまう。何かのせいにしないと落ち着かない時代がそれを助長しているし、肩身の狭い思いをしてきた人達は、病人になることによってプレッシャーからは解放される。企業の文章をそのまま引用すると・・・

「社交不安障害」とは、「人と接する場面で、注目されたり、恥をかいたりするのではないかととても不安になる」「人前で発表する時にひどく緊張して動悸がしたり、顔が赤くなったり、大量に汗をかいてしまう」「会議や会話をしている時に遠慮してしまって自分の意見が言えず、自己主張が出来ない」などで、人と接する場面を避けるようになったり、仕事の範囲が狭まったりと社会生活や仕事に支障を生じている。人前での緊張や不安は長い間「あがり症」など、性格の問題として受け止められていた。又「内気な性格」と思っている人が多い。しかし近年、原因が神経伝達物質と言われるセロトニンノルアドレナリンドパミンなどのバランスの崩れや、不安や恐怖に関わっている脳内の扁桃体とよばれる部分の活動の異常が関与している可能性が指摘されている。性格だと諦めないで医療機関へ相談することが解決につながるかもしれません。

この文章で一番言いたいのは最後の所だろう。何のことはない患者を発掘して市場を拡げているだけなのだ。その証拠にこの文章の元は心療内科で多く使われる薬の発売元だ。薬が開発された年に一気に心療内科の患者が増えたのを忘れることが出来なくて夢をもう一度かもしれない。大企業の頭脳の蓄積にこんな田舎薬剤師が言うのは失礼だが本当に病気で本当に薬で治すべきものなのか。治るなら薬を止めるタイミングは来るのか。処方せん調剤をしているせいで多くの人が抗ウツ薬を飲むようになったのを目撃しているが、解放されてルンルンの人を余り目撃しない。 僕は雄弁で出しゃばりの方を何とか薬で治して欲しいと毎日のように思っているのだが、どうやらその手の人は薬を飲ませようとしても脅しは利かないから最初から対象外なのだろう。いやいやそれよりもそんな人達が色々な分野で指導者になっているから自分が病気だとは思ってもいないだろう。地球は自分のために回っていると思っている人だから。こうなったら意地でも勉強して、光が常に当たり続けている人達に薬を作るぞ、だって彼らはちゃんとした病人なのだから、「遮光不安障害」って言う。