試してガッテン

 今週の試してガッテンという番組で、過敏性腸症候群を取り上げていた。見た方も多いと思うが、恐らく今悩んでいる人にとっては、そんなの分かっているよって感じだったろう。当事者はありとあらゆる情報を集めているから、今更目新しいことはなかったのではないかと思う。僕も考えていたとおりでその結論ですませるなってところだったが、ただ一つ、腸のX線写真は僕がずっと思い続けた理屈を証明してくれたので有り難かった。 今でこそパソコンで返事を出すことがもっぱらだが、数年前までは手書きで返事を書いていた。その時にしばしば簡単な腸の絵を描いていた。あなたの腸はこんなになっているのですよと、簡単なデッサンだが、それが放映されたX線写真と同じ理屈だったのだ。やっぱりそうだろうとしてやったりの気分だったが、逆に根拠のない張ったりでなくて良かったと胸をなで下ろした。沢山の方と話していると想像がついたのだ。だから薬も作れたし、4割くらいの方が完治近くまでいってくれた。  番組を見終えての印象は、やはり今作っている漢方薬で治らないはずがないと言う確信だった。勿論治療だから絶対などと言うことが許されない分野だが、僕自身が自信を深められたことは大いに意味がある。難しい症状に立ち向かうとき、こちらが気弱にならないことが大切なのだ。こちらが折れれば効く薬も効かなくなるから。番組では自律神経をリラックスさせると治るようなことを言っていたが実際はそんなに簡単なものではない。自律神経の漢方薬では治らないから良く分かる。そんなに簡単ではないのだ。それ以前の強化が僕は全てだと最近は思っている。それともう一つ、痛々しいくらいの不器用で非生産的な繊細さを愛すること。