撃沈

 昨日、ある若いお母さんから頂いたメールが、深刻な内容を一杯含んでいるのに何故かほほえましくて、何度読み返しても笑いを禁じ得なかった。本文はもっと長いのだがエキスを抜き出したら以下の文章にまとまった。読みながら、今はほとんど友人のように接してくる東京に在住のお母さんとの交流の経験を重ね合わせて、こんな人一杯いるのだろうなと想像した。僕だって、ある、ある、分かる、分かると何度もうなずいて読めたのだから。過敏性腸症候群の人の心理状態や、行動様式があまりにもリアルに又面白く又哀しく表現されたその文章を同じトラブルで悩む方々に紹介したいと申し出たら、快く承諾をもらったので掲載出来ることになった。この文を読んで、私だけが特別ではないと感じてくれれば幸いだ。特別ではないのだから治るってことも感じてくれればなお幸いだ。

・・・過敏性腸症候群になって以来、こういった不幸があった時など、悲しむより何より「お葬式=静寂 お腹大丈夫?」が一番にきてしまう事が情けないです。しかも途中で生理がきてしまい、生理前~生理中はガスが特にひどくなるので、大袈裟でなく地獄でした。極度の対人恐怖症もあって会話もままならない上に、お腹がいつ暴れ出さないかと冷や冷やでさらに挙動不審になり…無理に用事を見つけては外出して、お店のトイレにこもり、葬儀場でも火葬場でもトイレばっかり行ってました。寒かったので、暖房器具の音が大きかったのがすごく助かりましたが、それでもふとした静寂の間に、お腹の音が轟いてました。慣れない環境にびっくりな上に、お腹の事ばかりで私に全然かまってもらえない息子はぐずって泣いてばかりで可哀そうでした。でも、その騒がしさにどれだけ助けられたことか。静かにお昼寝されるとつねって起こしたくなりました。対人恐怖症も含めて、自分の情けなさに帰ってからもかなり落ち込んでしまいました。人並みのような気持で暮らしてるけど、いざという時にこんな状態じゃどうしようもない、何としても治さなくては生きる道はないとあらためて感じました。かすかな希望は感じています。以前ならもっと症状がきつくて、あの状態にはとても耐えられなかったと思います。(只今2ヶ月漢方薬服用中)でも、正直に言えば、今回のような法事で、例えば静かな教室でのPTAの集まりで、映画館で、平常心でいられる自分がまだ想像できないのです。ごめんなさい、落ち込み過ぎですね。また49日法要で撃沈しそうです。あの状況で煎じ薬を作って「体にいいお茶なの~」と明るく言える勇気があればこんな病気に苦しまないのかな?・・・