Jへの返信

 よいお母さんをしていますね。いっぱい愛情を注いで下さい。それだけで子供は天賦の能力を最大限発揮し、人を大切にする心を持って成長します。それがなければ、お子さんは、能力を発揮できずに、貴女や、ご主人、おじいちゃんおばあちゃんの期待に添えなくなります。せめて親を越えてくれればと言うのが全ての家庭の共通の願いです。それは子供の身長が親を越えるのと同じように簡単なことなのです。貴女が子供 を大切にしさえすればいいのです。習い事をさせ、塾に行かせ、人よりよい点をとるように舞台装置を整えるのが親の愛情ではありません。貴女の生き様をお子さんはよく見ています。貴女が職場でおなかを痛めるほど頑張っているのを、お子さんも感じることが出来ます。貴女の真摯な働き様が、お子さんを育てるのです。貴女は僕と同じ医療の一翼を担う方です。自分のためではなく、患者さんの為に貴女は駆け回って下さい。貴女が自分の欲求を優先させると必ずお子さんに跳ねかえってきます。貴女はとても能力がある方。きっとご主人の知性もいっぱいいただいたお子さんでしょう。受け継いだものを全開させて人の役に立てれるようなお子さんに育てて下さい。  今日教会からの帰り、ある親子づれのオートバイと抜きつ抜かれつになりました。おそらく小学校の高学年と思われる女の子を後ろにのせて、楽しそうに会話しながらツーリングしていました。決局牛窓まで一緒に帰ってきたので目的地が牛窓だったのでしょう。女の子は小さなヘルメットをかぶって、キョロキョロ景色を見ていました。おそらくお父さんが説明しているのでしょう。とても心が和む光景でした。10数年前の僕の姿を思い出しました。僕は二人の子供をとても愛し、二人のためだけに生きてきたと思います。僕は、最低限の勉強で人生の大いなる生活の手段を手にして欲しいと思ったのです。受験のプロになるのではなく、最低限の勉強で、人の役に立てれる職業について欲しかったのです。  貴女は今子育てと職業を両立させています。いつかきっととてつもない贈り物を受けます。もっと、もっと幸せになりますよ。